眼のQ&A|竜ヶ崎市馴馬町の眼科・眼医者なら、坂西眼科医院

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Q1. 50歳の男性です。最近目の前に黒いものがちらちら見えますが、放置していてよいでしょうか。

Answer
ご質問の症状は「飛蚊症(ひぶんしょう)」と呼ばれ、眼の中に何らかのにごりが生じ、このにごりが網膜 (光を感じる部位)に影を落とすことにより生じるものです。いくら手で追い払ってもとれず、また白い壁や青い空など を背景にするとはっきり自覚されます。多くは心配のないものですが、眼底検査を行うことにより、時には網膜剥離(もうまくはくり)あるいはこの前段階である網膜裂孔(もうまくれっこう)という病気が見つかることがあります。
網膜剥離は、網膜がはがれてしまい次第に視力が低下し、放置すれば必ず失明に至る恐ろしい病気です。しかし 網膜裂孔の段階で発見できれば、レーザー光線によってこの部分を焼き固めることにより入院もせず、外来で治療する ことができます。飛蚊症を自覚したら、早めに眼底の精密検査を受けることが必要です。

Q2. 人間ドックで眼圧検査を受けたところ、眼圧が高く緑内障の疑いがあるといわれ心配ですが…

Answer
眼圧(眼球内の圧力)が上昇し、神経系が傷害を受ける病気を緑内障と言いますが、これには2つのタイプがあります。

①急性型=強い眼痛、頭痛、嘔吐などの症状で急激に発症。至急に治療を開始しないと失明してしまいます。従来は入院手術が必要でしたが、最近はレーザー光線の使用により外来で治療できるようになりました。

②慢性型=はっきりした自覚症状がないのに発症してくるタイプで、人間ドックや眼科で偶然偶然発見されることが多いようです。眼がかすむなどの症状が出たときには手遅れのことが多く、むしろ急性型より怖いといえます。最近は眼圧が正常である正常眼圧緑内障が増加しています。

緑内障の診断には何種類かの検査がありますが、特に早期発見に有効なのは目の見える範囲を調べる“視野検査”と乳頭OCTと言われる検査です。緑内障は主として中年以降の病気なので、40歳を過ぎたら眼科で定期的に検査を受けるとよいでしょう。

Q3. 17歳の女子高生。近視のためメガネをかけていましたが、コンタクトレンズに変えたいと思います。初めてなので心配です…

Answer
美容上の目的でコンタクトを選ぶ方が多いようですが、コンタクトの本当の利点は、メガネでは視力を補いきれない強い近視、遠視、視力に左右差のある方でも楽に物を見ることができるという点にあります。種類は大きく分けてハードソフトの2種類。ハードは異物感がやや強いが耐久性に優れ、乱視の矯正にも効果的です。ソフトは装用感に優れますが、手入れが面倒で寿命が短い(最高2年間くらい)という欠点もあります。最近は各種の使い捨てコンタクト(1日、1週間、2 週間)が主流です。また通販やドラッグストアで販売しているカラーコンタクトレンズは各種のトラブルの報告がありますので、お避けください。
またコンタクトは、涙の分泌の少ない人、アレルギーのある方は使用できない場合もあります。コンタクトによる眼の傷害を時折見かけますが、こられの多くは装用時間を守らなかったり、定期検査を受けていなかった方です。コンタクトは作った後のケアがとても大切です。必ず眼科医による定期検査を受けるようにしましょう。

Q4. 最近眼がかすんできたため眼科を受診したところ、白内障と言われ不安ですが…

Answer
白内障とは、カメラに例えればレンズに相当する「水晶体」が混濁する病気です。水晶体が濁るわけですから、次第に眼がかすんできます。また初期の頃は、かすみよりもまぶしさを訴える方が多いようです。白内障の治療は原則として手術ですが、初期のうちは目薬をさし経過を見ます。手術により濁った水晶体を取り除くので、このままではピントが合いません。従来は手術後にメガネやコンタクトレンズを装用しましたが、最近は手術の際、人工の水晶体(眼内レンズ)を入れる処置が主流です。手術は顕微鏡下で行い、傷口は殆どの症例では縫合せず、手術後の安静もほとんど必要なく、高齢の方でも安心して手術を受けることができます。また手術方法の進歩により、どの段階でも手術はできますが、自分の生活に支障が生じたときが手術の時期と考えられます。最近は遠近両用の眼内レンズである多焦点眼内レンズも使用されております。また重要な部分をレーザーで行うフェムト白内障手術も行われています。

Q5. 学校の視力検査で視力低下を指摘されたため、眼科を受診したら遠視と言われ、心配ですが…

Answer
生まれたての子供はほとんど目が見えませんが、ものを見ることにより次第に眼が発育し、4歳位で視力1.0に達し、その後も7歳くらいまでは眼の発育が続きます。ところが遠視の強い子供は、網膜(光を感じる部分)にきちんとピントが合わないため、眼が発育しません。このまま放置すると、いくらメガネをかけても視力が上がらない「弱視」という状態になってしまいます。
治療法として、眼にあったメガネをかけ、網膜にきちんとピントを合わせた上で眼を使う必要があります。しかもこの治療は大人になってからでは手遅れで、少しでも早く始める必要があります。子供の遠視の検査は難しく、眼科では特殊な目薬をつけた上で時間をかけて検査を行います。遠視は早期発見・早期治療がきわめて重要ですので、検診で視力異常を指摘されたら、なるべく早く眼科を受診しましょう。

Q6. 50歳男性。10年来の糖尿病です。眼がかすむため、眼科を受診したところ、眼底出血と言われ、心配…

Answer
糖尿病のある方は眼底出血を起こすことがあり、糖尿病のコントロールが悪いと出血が増え、最後には失明の危険があります。眼科治療としては、ある程度進行した方にはレーザー光線による治療が行われます。また黄斑浮腫に対しては抗VEGF注射を行うこともあります。しかしいくらレーザー治療を行っても進行を遅らせる効果しかありません。また網膜症(眼がかすむ)がさらに進行すると、網膜剥離(もうまくはくり)や大出血を起こすことがあり、この場合は硝子体手術という手術を受ける必要があります。
しかし糖尿病による眼底出血の治療として最も重要なことは、あくまでも糖尿病自体のコントロールです。糖尿病の方は時々眼底の精密検査を受け、万が一眼底出血が発見された場合必ず眼科医の指示に従って、通院する必要があります。

Q7. 毎年2月の終わりになると、眼が痒くなったり鼻水、くしゃみが出て仕事に集中できなくなり困りますが…

Answer
症状や発症時期から考えてもおそらく花粉による花粉症と考えられます。花粉症は花粉などを抗原としたアレルギー反応により眼の“かゆみ”、鼻水、くしゃみなどの症状を呈します。アレルギー性結膜炎の一種であり他の花粉(イネ科など)、ハウスダストなどからも生じ、年間を通して発症します。抗ヒスタミン剤、ステロイド剤などの内服薬や点眼液を使用することにより症状は改善しますが、次の点に気をつけてください。

(1)他の科(特に耳鼻科)に受診中の方は必ず申し出てください。(飲み薬が重複すると強すぎるため)
(2)妊娠中の方は内服薬が影響を及ぼす可能性があるため申し出てください。

また花粉症の症状を少しでも軽くするためには、日中の風の強い日は外に出ない、外出時はメガネやマスクを着用すること、帰宅したら服を着替え、シャワーで体を洗ったり、うがいをするなどの注意が必要です。

Q8. 最近コンピューターのディスプレイを見ていると、目が疲れてきて困りますが…

Answer
最近、オフィスでのOA化に伴い、VDT(Visual display terminal)と言われるコンピュターディスプレー 等を見る機会が増えてきております。中には一日中ディスプレーを見ている方もいて、眼精疲労の大きな原因となってい ます。これはVDT症候群と言われ、眼が疲れるだけでなく、目が痛い、頭が重い、ゴロゴロする、かすむ、眼が乾くな どと多彩な症状を訴えるのが特徴です。この原因のひとつは、近くの画面を見続けているため、眼の中のピント合わせの筋肉を使い続けて疲れてしまうことに あります。コンピューターディスプレーのように、眼の近くで動いている物を見続けることは、眼にとってとても負担が かかることであり、足でいえば休まないで常に走りつづけている状態に相当します。さらに、ひとつの原因としては、最近注目されているドライアイとの関連があります。ディスプレーを見続けているた め、まばたきの回数が減ってしまったり、コンピューター作業は、従来の机上の仕事に比べやや上目づかいになるため、 眼の表面の露出面積が増え、涙の蒸発が増加して眼が乾燥してしまいます。これらVDT症候群の予防法として、次のことを、是非試みてください。30分位仕事をしたら、眼を休ませる。この時 、本などを読んでいてはいけません。なるべく遠くをぼーと見るようにしましょう。眼の回りを蒸しタオルで蒸したり、涙 を補う意味で人工涙液を点眼するのもいいことです。机、ディスプレー、イスの位置を調節して、なるべく下を向いて仕事 をするようにしてください。コンピューター作業ではまばたきの回数が減ってしまいますので意識的にまばたきを多くす ることも必要です。クーラーなどの近くで直接風が眼にあたるのも良くありません。また部屋の乾燥にも注意しましょう。 眼科より処方されるビタミンB12の点眼薬や内服薬も有効です。また、40歳位の方は老眼が始まっていますので老眼鏡の問題が出てきます。「老眼鏡が必要です」と言われると、がっかり してしまい老眼鏡をかけないで近くの作業をしている方がいますが、これは眼のためにかえってよくありません。特に長時 間近くを見る必要のある時は是非老眼鏡を使用してください。また多くの方はメガネを作る際、遠くを見るための遠用メガネ と、本等を読む際の近用メガネを作製することと思いますが、VDT作業の多い方は30センチから80センチの中距離のも のがよく見えるメガネを作ると大変重宝だと思います

Q9. 手術やレーザーで近視が治ると聞きましたが…

Answer
レーザーによる近視矯正手術は、最近注目されている近視の矯正方法で、LASIK(レーシック)といわれる術式が主流です。これは、角膜(くろめ)を薄く薄く剥がしてからエキシマレーザーを照射し、角膜のカーブを変えることにより近視を矯正する方法です。両眼同時手術も可能で、片眼10分程度で終了し、術中、術後の痛みもほとんどなく、視力の回復が早いのも大きな特徴です。しかし、この手術が、他の眼科手術と最も異なる点は、メガネやコンタクトレンズなどの他の矯正手段がある健康な眼に対して手術を行なうことにあります。従って、自分自身充分納得した上で、手術を受けることが重要です。最近はレーシックに代わる新しい手術である特殊なコンタクトレンズを眼内に挿入するICLと言われる手術も行っております。レーシックと異なり、角膜に影響を与えない為、術後の眩しさやドライアイが少なく何か問題が生じたら摘出することが可能という長所があります。

Q10. 最近まぶたや口の周りがピクピク痙攣するのですが…

Answer
細かい作業などを長時間行うと眼の周りがピクピクと痙攣をおこすことはよくありますが、多くの場合目を休めることによって治りますので心配ありません。しかし中には長時間、目の周りや、頬から口にかけて痙攣が続く方がおります。 眼の周りが痙攣するのを眼瞼痙攣(がんけんけいれん)といい、眼を取りかこむ眼輪筋(がんりんきん)という筋肉が、自分の意思に関係なく痙攣するために生じます。
頬や口の周りも痙攣するのを片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)といいます。始めは、まばたきが増えたり、まぶしさを感じたりしますが、症状が重くなるにつれてまぶたが開きにくくなって、眼が見えない状態にまで進んでしまうこともあります。まぶしい光やストレスは、これらの症状を悪化させます。症状の進行はゆっくりしていますが、放置しておいても軽快することはな く、多くの場合は次第に痙攣の回数が増し、日常生活や仕事に大きな支障をきたすことになります。最近これらの痙攣に対してボツリヌス療法といわれる新しい治療法がおこなわれ好結果を得ております。
ボトックスといわれるボツリヌス菌毒素(全く無害です)を病変部に注射するだけの簡単な治療法で、注射後3日位で効果が表れます。効果はおよそ4ヶ月から半年続きます。当院では90%以上の方に効果がでております。