LASIKの合併症
  LASIK(レーシック)も手術のひとつです。リスクの全くない手術は存在しません。多くの場合、問題なく手術は終了しますが、以下の合併症が生じる可能性があります。  
(i)手術中の合併症
  1. 角膜フラップ作成時に眼球自体や器械の問題によりフラップが充分できないことがあります。このまま手術可能な場合もありますが、時には手術を延期することがあります。3ヶ月以上たったら再手術が可能です。
  1. エキシマレーザー照射時に眼球が大きく動いてしまうとレーザーが角膜中央部からずれてしまい術後眩しく感じたりすることもあります。万一、術中に眼球が大きく動いた場合、レーザーは一旦停止し、続きの再照射が可能です。
(ii)手術後の合併症
  1. 矯正不良、過矯正
    レーザーに対する反応は個人差があるため、100%の精度で近視を治すことは不可能であり、目標とする視力に達しないこともあります。逆に、遠視化することもあります。 また、一過性にオーバシュ−ティング(遠視化)を生じることがありますが、次第に遠視の程度は減少します。
  1. 近視への戻り
    手術後しばらく正視の状態であっても近視に戻ることもあります。この場合、追加治療を行なうことができます。
  1. 夜間のまぶしさ
    夜間に照明の光をまぶしく感じたり、光の周囲にリング状にもやがかかって見えることがあります。多くの場合、徐々に消失していきます。
  1. 感染症その他
    その他に感染症を起こしたり、フラップ下に角膜の細胞が入りこみ、視力低下をおこすことがあります。
これらのことを聞くと怖いと思う方もいると思いますが、多くは自然に軽快し、対処方法があるのでそんなに心配することはないと思います。少なくともLASIK手術を受けたために失明するということは、まず考えなくて良いと思います。
(iii)重要 老視(老眼)について
  若い方(40歳以下)は、近くを見る際、水晶体(カメラに例えればレンズに相当するもの)が膨らむことにより近くにピントが合います。これを調節と言いますが、40歳頃より水晶体が硬くなるために調節力が低下し近くが見にくくなります。これが、老視です。

一般に近視の方は、水晶体で調節しなくても物に眼を近づければピントが合う状態になるため、ある程度の年齢までは老眼鏡なしで近くを見ることができるという利点があります。ところが手術により近視が治り正視の状態になると老視の症状が出てくる為、近くを見る際には老眼鏡が必要となります。


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